私は結婚前は保育士をしていました。
子どもは可愛いし、一緒にいることも慣れているので育児なんて楽勝だと思っていました。
そして結婚し、妊娠。
妊娠中は人並みにつわりになったり、後期はお腹が重くて動きづらくて大変だったりと、それなりに妊婦の不自由さは味わっていましたが、経過は順調で無事に息子を出産。
これから可愛い赤ちゃんとの生活がはじまることを楽しみにしていましたが、生まれたばかりの新生児との生活は想像とは全然違いました。
まったく寝れなくて、母親であることをやめて楽になりないとさえ思っていました。
このmemoでは、そんな想像と違ってとにかく辛かった息子の赤ちゃん時代をふりかえっています。
そして、今は小学校三年生に成長した息子を持つ私が、つらい子育てをしていた当時の私に会えるとしたら、どんなアドバイスをしたいかも書いています。
新生児の育児が辛い
私は保育士でしたが、0歳児クラスは受け持ったことがありません。
1歳児クラスは担当したことがありますが、1歳児クラスの子は、4月の進級の時点ですでに一歳になっている子たち。
一歳を過ぎていると、生活のリズムも整ってきて、お昼寝はだいたいの子が一日一回。
歩ける子も多いので、外遊び→昼食→お昼寝と毎日決まったリズムで生活できるようになってきます。
生まれたばかりの新生児とは全然、違います。
けれども私は自分の赤ちゃんの育児をするまで、その事が全然わかっていませんでした。
新生児って、おっぱい飲んでオムツ取り替えたらすやすや寝てると思っていました。
「授乳も三時間ごとっていうし、授乳とオムツ替えしたら三時間も暇なんだ~♪」とお気楽に思ってました。
だけど実際は違います。
新生児の育児は寝不足で辛い 三時間おきじゃない授乳
赤ちゃんを育てたことのある方ならわかると思いますが、12時から授乳をはじめたら、三時間後は15時のこと。
三時間おきの授乳って、授乳が終わってから三時間ではないんですよね。
私は赤ちゃんを産むまでそんなこともわかっていませんでした。
まだ自分も赤ちゃんも授乳になれていないと、授乳にも時間がかかり、授乳前にオムツをとりかえて、授乳後にう○ちをしたからまたオムツを取り替えたりしていると、一時間なんてあっという間にたってしまいます。
しかも、母乳のあとにミルクを足してあげたりしていると、哺乳瓶の洗浄もしなくてはいけません。
そんなことをしていると、あっという間に次の授乳時間です。
それが新生児のうちは、夜中も関係なく3時間ごとにやってきます。
しかもうちの息子の場合、2時間半ほどで次の授乳時間がきたりするので、夜中など片付けを終わらせて寝たらまた授乳で本当に辛かったです。
しかも授乳してオムツ替えもして、快適な状態のはずなのに布団におくと泣くので、ソファーに寄っ掛かりながら、赤ちゃんをだっこしながらうたた寝したこともありました。
私がトイレに行くために布団に寝かせても泣く、シャワーを浴びていても泣くで、だっこしていないとずっと泣いているような状態でした。
ご飯を食べるときも、抱っこしながら片手で食べていました。
たまに、泣いてもいいやと布団においておくと、新生児なのにすさまじく泣き手足をバタバタさせるので、布団から頭が落ちてしまったこともあり、結局抱っこしているしかありませんでした。
夜もろくに寝れず寝不足、昼間ももちろん寝れず、体はボロボロでした。
私は里帰り出産で産後一ヶ月ほど実家にいたのですが、本当に赤ちゃんの世話だけで手いっぱいでした。
里帰り出産を終えて自宅へ 抱っこ紐が手放せない日々
そんな状態ですが、夫のいる自宅にもどることにしました。
夫は毎週末、実家にきてくれますが、片道3時間くらいかけて実家に毎週きてもらうのも申し訳ないし、早く親子三人だけで過ごしたかったので帰りました。
息子は相変わらず布団におくと泣く子でしたが、体も大きくなり抱っこ紐がつかえるようになったので、日中はほとんど抱っこ紐でだっこしていました。
私が使っていたのはベビービヨルンのベビーキャリアです。
新生児でも体重が3.5kg以上あれば縦抱きでき、手をそえなくても抱っこ紐が首が座る前の赤ちゃんの首をしっかりささえてくれるので、赤ちゃんを抱っこしている割には動きやすくて重宝していました。
赤ちゃんが重くなってくるとエルゴのような腰ベルトつきの抱っこ紐がしっかり重さを支えてくれるので便利ですが、赤ちゃんが小さいうちはベビービヨルンのベビーキャリアが赤ちゃんのふにゃふにゃな体も支えてくれるので安定感があり良かったです。
私が出産した時にはなかったのですが、ベビービヨルンからおんぶもできる腰ベルトつきの抱っこ紐ができていました。
新生児から抱っこでき、おんぶもできて赤ちゃんが体重15kgになるまで使用できます。
こちらだと、途中でおんぶ紐を買い足さなくても、首の座らない新生児期から体がしっかりしておんぶができる時期まで使用できるのでいいですね。
自宅に戻ってからは、朝が一番赤ちゃんの機嫌がいいので、朝のうちに夕食を作っていました。
抱っこ紐で前抱っこしていては、さすがに料理はできないので赤ちゃんの機嫌のいい朝に夕食を作っていたのです。
茶碗洗いは、夕食後に夫に息子を抱っこしてもらっている間にすませました。
洗濯干し・掃除機かけ・買い物など抱っこしたままできる家事は抱っこひもでだっこしたままやっているような状態でした。
そんなに長い間、抱っこ紐で赤ちゃんを抱っこしてていいのかわかりませんが、授乳やおむつ替えの時は抱っこ紐からおろしますし、何より抱っこしていないと息子が泣きわめくので、抱っこ紐を使うしかありませんでした。
24時間赤ちゃんと一緒の生活 子育てが辛い
そんな感じで、赤ちゃんが生まれてからは赤ちゃんと片時も離れない赤ちゃん中心の生活と、夜中も何回も起こされて寝不足で私は疲れ果てていました。
正直、アパートのベランダで息子をあやしているとき、「この子をここから落とせば楽になるかな」と思ったこともあります。
そんなことをしたら大変なことになる、という理性がまだどこかに残っていたので、ニュースになるような事件を起こすことはありませんでしたが、一歩間違えばどうなっていたかわからないくらい追いつめられていました。
新生児期から生後3ヶ月くらいまでは本当につらかったです。
三か月くらいになると、多少は生活リズムがついてきて夜中に起きる回数が減り、首がすわりはじめて自分で首を動かせるようになったからか、布団に寝かせてもギャーギャー泣くことが減って少しずつ楽になっていきました。
でも実は今思い出すと、とても辛かったことは覚えているのですが、そんなに辛く思う必要があったのかなとも思うのです。
はじめての赤ちゃんだから子どもは息子だけ。
私は仕事はしていない、夫は夕食の時間には帰ってくるし土日は休み。
実家は遠かったので頼れませんでしたが、子どもが一人で夫が夜も早めにかえってくるのは、割りと恵まれている方だったと思います。
いや、でも当時は本当に精一杯がんばっていて、精神的に壊れそうなくらい辛かったんですけどね。
今、小学校3年生になった息子は、だっこしていないと、ギャーギャー泣いていた赤ちゃん時代が嘘のように、自分で自分ことはちゃんとする子に育ってくれました。
こんなにちゃんと育つなら、夜に何回も起きるとか、布団におろすと泣いてばかりとかそんなことで悩まなくてもよかったなーって思います。
もし、今のちゃんと育った息子を知っている私が、新生児の育児を辛いと思っている私に会えたらどんなことを伝えたいか考えてみました。
すきあらば寝る
当時は、夫が働いているのに自分だけ昼寝したら申し訳ないなとか、たまたま息子が布団でおとなしく寝て時間ががあったらそのすきに家事をしようとか思って、睡眠を積極的にとろうとしていませんでした。
でも寝不足って前向きな考え方ができなくなるし、体力も落ちていきます。
イライラして自分に余裕がなくなるので、寝不足では全然いいことないです。
なので赤ちゃんが寝ているうちに○○しなきゃと思わず、寝られる隙があったら積極的に寝た方がいいよと伝えたいです。
自分の好きなことをする
私は当時、パソコンでネットの掲示板をみて、同じような月齢の赤ちゃんがどんな風なのかひたすら調べていました。
そのなかで、同じように大変な思いをしているママがいることを知ったり、夜は添い乳で寝かしつける方法があることを知ったりといい面もありましたが、育児の掲示板ばかり見すぎたなと思います。
育児情報を知ることも大事ですが、それはほどほどで切りあげて、自分の好きなことをすればよかったです。
まずは、上に書いたようにすきあらば寝ることが最重要ですが、寝不足でなければ、DVD借りて映画を見るとか、漫画を見るとか、赤ちゃんを抱っこしながらできることをすれば良かったなあと思います。
自然を感じられる公園を散歩するのもいいですよね。
抱っこ紐で抱っこして歩けば、赤ちゃんがぐずることはまずなかったし。
ショッピングモールに行って自分のためにちょっとした雑貨などを買うのもいいですよね。
なぜか私は、赤ちゃんが生まれてママになったんだから、自分の好きなことは我慢して、赤ちゃんと家族のために頑張るべきみたいな考えをしていました。
あと、平日昼間は夫が頑張って仕事しているから、私も休んじゃいけない怠けじゃいけないって思ってて。
その考え方がどんどん自分を追い込んでいたように思います。
子育てって、24時間365日勤務です。
夜中に赤ちゃんが起きてなかなか寝てくれないと、自分も寝られません。
毎日休むことなく、赤ちゃんや家族のために頑張らなくちゃと張りつめていたら、そんな生活は続かなくて倒れちゃいます。
だから赤ちゃんの機嫌が良くて、自分もしっかり睡眠がとれて元気な時は、自分の好きなことをして自分を楽しませてあげたらいいと思います。
一番いいのは、赤ちゃんを預けて外出することですが、なかなか難しいですよね。
だから赤ちゃんがらまだ寝てばかり自分で動くことのできないときは、赤ちゃんがいてもできる、自分が楽しめる事を少しでもできたら、育児ばっかりにならなくて少しは気分転換できるよ?と言いたいです。
子育ては適当で大丈夫
今、息子が小学校3年生まで無事に育っているからいえることですが、もっと適当に育てれば良かったあなあと思います。
オムツ替えひとつとっても、おしっこサインが少しでも青くなたらとりかえてました。
確かに新生児の肌はとても薄いので、おしっこの成分で荒れてしまうことがあるかもしれません。
でもほんのちょっとオムツが濡れたぐらいじゃ取り替えなくて全然大丈夫なはずです。
でもあの頃は、オムツがちょっと濡れただけで必死になってオムツ替えてました。
オムツのゴミも増えるし、買う頻度もあがるし、手間を自分で増やしているようなもんでした。
それから、赤ちゃんを布団におろすと泣いてしまっても、多少ならほっとく図太さがあっても良かったと思います。
ご近所迷惑の問題もありますが、私が当時すんでいたのは新婚向けの社宅で小さい子がたくさんいました。
昼間なら多少泣かせていても問題なかったでしょう。
布団に寝かすと、泣いて手足をバタバタさせて移動してしまい危ないですが、当時私が持っていたバウンサーなら、ベルトをつけて少し背もたれ部分を起こしておけば、多少動いても落ちることなかったでしょう。
私が当時使っていたバウンサー
赤ちゃんが動くことで自然に揺れるバウンサー
こんな感じのバウンサーなどに赤ちゃんを寝かせて、赤ちゃんの安全がしっかり確保されていれば、しばらく泣いても気にせずにだっこしたままではできないことをして大丈夫だよと言いたいです。
まとめ
このmemoを読んでいるかたは、今、新生児の育児をしていて大変な思いをしている人だと思います。
夜もぐっすりは寝られなくて、赤ちゃんは泣いてばかりで、自分は産後だから体力が戻ってなくて、本当に大変な時期ですよね。
でも無理してちゃんとしなくて大丈夫です。
赤ちゃんのお腹を満たしてあげて、オムツを適度に取り替えて、体の清潔を保ってあげていれば、赤ちゃんはスクスク育っていきます。
育児が辛いと思い詰めていると、ホントにどんどん辛いドツボにはまっていくので、まずは自分を休める事を第一に考えて、赤ちゃんのお世話をしてくださいね。
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